Puka

映画や音楽など。思うところ思うまままに。

天気の子

先月夏休みに「天気の子」見てきました。※少しネタバレ入ります。

 

ファンタジーともサイエンスフィクションともとれる

この2次元のアニメーションの中に

しっかりと3次元の世界に根付く ”人” が居ました。

 

晴天を呼ぶ能力が宿っているヒロイン陽菜と

主人公 帆高が知り合い

ずっと雨という異常気象の中

何かを探し葛藤し絶望し、そして居場所を見つけ奪われてしまう。

 

其々の生きざまが、現実と非現実の間で右往左往し

スクリーンの中、雨と太陽に描写を変えて

のべつ幕無しに展開していきます。

 

翻弄する若者。

諦めの軌跡を辿り、諭す言葉を(本心とは裏腹に)並べる大人たち。

 

はじまりは苦しかったんですよ。

生き馬の目を抜く東京で帆高が、落ちていく姿が。

我が息子だったら、ひっぱたいてでも連れ帰ってますね(笑)。

 

そんな時に知り合った陽菜。

正しく雲間から差す光のようでした。

 

少し話が好転する度に

雨のシーンが一抹の不安の伏線として遮り続けました。

 

雨のシーンも色々で

特に花火大会が終わって雨粒が道路に打ち付けはじめるシーン!!!

一瞬、アニメーションということを忘れたほどに。。。

観る人によっては、他の雨のシーンが忘れられないと思うかもしれませんね。

 

現実の未来で

本当に異常気象の世のなかが来るかもしれません。

異常気象のままで終わった東京は混沌とした現在と似ています。

今も精神的には異常気象に近い世の中なのかもしれません。

 

でもね、

大丈夫だと言ってあげれる

世の中に

大人はしなくちゃならないんです。

 

先人たちがそうしてきたように。

 

クライマックスで

ヒール役の高井刑事(腹が立つ奴だけれども(笑))

が念じるように呟いた言葉は

この映画を見ている全員の気持ちが乗っかった言葉じゃなかったかと思います。


  「頼むから撃たせないでくれよ」

 

その一線を若者に越させてしまう

世の中にならないようにと祈ります。

そして新しい希望を見いだせる世の中になりますようにとも

祈ります。

 

原作・脚本・監督・絵コンテ・編集・イメージボードは 新海誠 監督

作画監督は田村篤さん

 

映像はさすがです。

空のシーン

花火のシーン

天のシーン

ラストの東京 

街並みも小物一つ一つ

どれをとっても丁寧な描写で美しい。

 映画館で観られるならIMAXおすすめです。

カップヌードルを押さえてた村上 春樹さんのキャッチャーイン・ザライ。

あのキツイ本(笑)も伏線になってるのかな。

 

声優陣も豪華でした。

その中、主人公 帆高は、大抜擢の醍醐虎汰朗さん。

俳優さんだそうですね。帆高の若さゆえの危うさが伝ってきました。

小栗旬さん、文句なしです。大ハマり役です、はい。

平泉成さんは、劇中も「平泉刑事」で良かったんじゃない?(笑)と思うぐらい

平泉さんでした。 

倍賞千恵子さん素敵でした。・・・書いてたらキリがないですね。

 

最後に

映像の中、ボーナスシーンが目白押しでしたね。

あんな人や、こんな人が出てきます。未だの方はお見逃しなきよう。。。

でもそれもちゃんと新海ワールドとしては繋がっている。

観終わった後に、観客へのメッセージがしっかりと残る・・

そんな映画です。

 

【天気の子】公式サイト

tenkinoko.com

最後まで読んで下さってありがとう。
Thank you for reading my page.
Puka (Katharine)