Puka

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Dramaticな夜 -奥野涼オンラインライブ-

奥野涼オンラインライブ

奥野涼というアーティストが居る。*記事中敬称略
奈良県出身の4人組バンドKIDS(キッズ)でメジャーデビューを果たし、2015年に解散。現在は、シンガーソングライター奥野涼として、そして最近は、奥野涼BANDとして作詞作曲&Guitar & Vocalバンド編成で活動されている。
ハイトーンなハスキーボイスを活かし、女性アーティスト達ともコラボしたり、いつも「何か」を追い続けているアーティスト。
もっともっと、この奥野涼というアーティストについて深堀したいけれど、今日は、 彼の2020年5月9日のオンラインライブの事を書こうと思う。
あくまで、個人的な感想として。

ご存じの通り、得体のしれないウイルスに対し、今、誰一人、強烈なカメハメ波を打てる者はいない。悲しい事だけど、それが現実。
ただ、Social Distanceが必要ということは判っていて。その影響もあって、日本、いや世界中では人が密集する「ライブコンサート」は自粛。
彼、奥野涼も世のアーティスト達と同じく、その波をもろに受けた。
丁度、2020年4月6日、BIG CATでの「奥野涼BAND」としては初のワンマンコンサートを控えていた矢先のこと。
未だ緊急事態宣言が出される前、そう、世の流れというよりも、奥野涼自身の判断でコンサートは延期。きっと彼もメンバーも、落胆したに違いない。

ただ。However. But.である。
混沌とした今の状況になる以前から、彼自身、常々、今の音楽配信の在り方や「エンターテインメントとは?」を模索していると話していた。
だから、現在、我も我もとアーティスト達がこぞって使い始めた動画配信アプリも、彼はすでに駆使して配信を始めていた。
なので、有難いことに自粛要請の波にのまれながらも、彼の音は鳴りやまず、ちゃんとファンに届いている。(ワタシにも。)

限られた中で限られたことをしても面白くない。
”限られた”と誰が決めたのかい?狭ければ広げればいい。それだけの事。
彼を見てて何時も感じるのは、そんな感じ。先日の『』がまさしくそれ。

その彼から、twitterを通して「オンラインライブをする」と告知されたのが2020年5月2日だった。

オンラインライブなんて、もはや目新しくもないと思うだろうが、
1つのアルバムをオールフルでライブをするとなると、話は別だ。

ギタボの息子曰く

「アコギだけの曲ならまだしも、自分で作った曲だでも、音(ライン)は耳にちゃんと残ってはいても、鍵盤やその他のパートやコーラスが乗っかった時点で、音は変わる。だから、急に弾けと言われても、鼻歌で歌える程度にしか弾けないんだよ。それを魅せれるというのは凄い事なんだよ。」

と教えてくれた。(なるほど。パーカッションバカのワタシは、そこまで考えていなかったかもです。)

1本のアコギで弾くには、フレーズを編曲しなおすことにもなる。
それをフルで歌うとなると、キーを調節する必要もあるだろう。
ハモは?鍵盤は?リズム隊のFillは?
プロのシンガーソングライターとして半端な配信は出来ないだろうし。

加えて、彼、奥野涼が今回、Allフルでライブすると言ったアルバム
「Kiss is dramatic sound」
は、彼のファンの中では神盤と呼ばれるアルバム。弾き語りではなくバンド形態で、さらにFeaturingもある。
それこそ、ファンの心の中では、曲を聞いて、個々にイメージ膨らませていることだろうし、思い出もあるだろう。音楽は、その人の人生に何かしら関影響を与えているので。

・・・考えるとこちらが怖くなってきた。(ワタシが勝手に、です。)
アルバムの曲を丸々オールフルで、それも1本のアコギで弾くって事自体、大胆不敵なことなのに。

オンラインライブ当日。
告知からたったの1週間という、短時間でやってのけた天才が
リモートで繋いだ四角いPCのモニターの中に居た。

とにかく彼は嬉しそうだった。
いつもはシャイで天邪鬼な奥野涼が、とても楽しそうなのだ。

時折リスナーに音量を確認したり、チューニングしたり。
音が変わる。アルバムの中の曲がフェイクされたり、キーが変わったりして
新しい音となって流れてくる。
歌詞の一つ一つがイヤホンを通して音符に乗って入ってくる。

オンラインならではのコメント打ち込み call and Response もあり。
生ライブでは、口にすることはないツッコミの文字も流れる。
それを読んで笑いあう。微笑ましく、優しい時間が流れていく。

拍手喝采の夜。
本当に「Dramatic な夜」だった。

「Kiss is dramatic sound 」の1曲1曲については、それぞれで感じて欲しいアルバムなので。感想は此処には書かずにおこうかなと思う。
なので、タイトルだけセトリとして残しておこう。

1.kiss is dramatic sound
2.Birth
3.アンチテーゼ
4.aglio olio
5.僕の日曜日は月曜日
6.トキスデニオシシ
7.ミサイル
8.告白(OVA)
9.日々、辛くても
10.ラストソング
(全10曲)
*アルバム「Kiss is dramatic sound」->  OKUNO RYO NET SHOP 

オンラインライブについては、ワタシなりに少し思うところがあるので、
それは、また次回。

オンラインライブアーカイブはこちら-> ツイキャスおっくんとキチ
 
*5/16にも、開催予定だそうですよ。

奥野涼さんのHP : https://www.ryo-okuno.com/
奥野涼さんのTwitter@kidsvogt
奥野涼BANDは奥野涼さんのTwitterから。
今回のnoteの画像は、奥野涼さんのHPからお借りしました。
 photo by noriko Kageki @norikophoto424


最後まで読んで下さってありがとう。
Thank you for reading my page.
Puka (Katharine)

Post date: 2020年10月1日