Puka

映画や音楽など。思うところ思うまままに。

Mother and Child 愛する人

Mother and Child 愛する人


素直になれない
素直じゃない
素直になりたい
素直になってほしい
母と娘。そして人。

実に良い映画です。日本では2011年に公開された2009年の映画です。

プロローグは凪。
あまりに淡々としてて、もう少し起伏があって然るべきかと思ったけれど
登場人物の心情をじっくりと描きたかったからかもしれません。

閉ざされた心や 苛立ち 悲しみ 葛藤。
彼女たちがどうしてそうなったのか
登場人物が名女優たちによって見事に
そして丁寧に演じられていきます。

「家族」を知らず、どう接して良いかわからないエリザベス
を、演じるナオミ・ワッツの演技力。

生い立ちがそうさせたのか、娘を手放してからなのか
人嫌いとも見えた主人公カレンの感情の起伏と移り変わり
を、表情の移り変わりとシンクロさせる大女優アネット・ベニング

泣き言をいうんじゃない!Be the mother!
と子育てを放棄しそうなルーシー(Kerry Washington)を
母エイダ(S. Epatha Merkerson)がたしなめるシーンは、もう拍手です。
子育ては、お人形遊びじゃない。
”母になるということ”は、そういうことなんです。

エピローグ。
枯渇した地面が、じんわりと愛で満たされていく感じにも似ています。
悲しみを越えた場所に優しい風が吹いているような。。。

自分と向き合いたいときに見ると、刺さるものがあるかもしれません。

今ならGyao!で観れるようですよ。
あ、あとちょっとだけ言わせてくださいな。

なーぜ「愛する人」って邦題にしたのよ、、、?

原題の「Mother and Child」に一票です、はい。
良くあるっちゃぁ良くあることですけど・・・ね。

Gyao!】    愛する人
【allcinema】愛する人

最後まで読んで下さってありがとう。
Thank you for reading my page.
Puka (Katharine)
post-date:2019年9月23日